コラム

2023.3.11

vol.12 ヤングケアラー支援

        

ヤングケアラーとは、家族の介護や世話を日常的に行う18歳未満の子どものことです。

確かに、いつの時代にもそのような環境の子どもはいます。
昭和以前の時代は学校や隣近所が状況を把握して地域のつながりで支援を行なってきました。
しかし時代が移り変わり、令和の時代では個人情報保護の壁や地域社会のつながりの希薄化で、学校や隣近所でも困難を抱えている子どもがいることを把握できず支援に繋げられなくなっています。

また、困難を抱える子ども本人は、自身が困難な状況にあることを認識できていないケースが往々にあり、SOSの発信自体ができない場合が多くあります。
だから、社会的に支援する仕組みを構築しなければなりません。

個人的には、「ヤングケアラー」という言葉をもっと馴染める日本語にできないかと思案していますが、それは別の話。
皆さん、まずは“ヤングケアラー”という言葉を知ってください。

そして、「家族の世話をする子どもは昔からよくいる」という観点で見るのではなく、
「時代の変化により、困難を抱えている子どもを地域社会が支援できなくなっている」という観点でヤングケアラーの問題に接してもらえるようにお願いします。

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