コラム

2023.3.11

vol.13 会派って、何?

皆さんのお力をお借りして、
干場しずえさんを長岡京市議会議員として当選させることができました。

これから、干場しずえ さんは長岡京市議会の会派「輝」の一員として活動することになります。

ところで、会派って何でしょう?
政党とどう違うのでしょう?

会派とは、議会の中で活動するグループの事です。
長岡京市議会の会派「輝」で言えば、立憲民主党に所属する議員や 国民民主党のサポーターとして活動する議員 政党には一切関与せずに活動している議員もいますが、
長岡京市議会の中ではそれら政党の枠を超えて一緒に活動しようとグループを組んでいます。

堤じゅん太が所属する京都府議会も同様に、
私のような無所属の議員・立憲民主党の議員・国民民主党の議員が一緒になって会派「府民クラブ」を作っています。

これらのように複数の政党の党籍を持って一つの会派を作る場合もありますし、
逆に一つの政党に所属する議員が、複数の会派に分かれることもあります。

他の自治体では、自民党に所属する議員さんが複数の会派に分かれることもあるようです。

会派を組む理由として、議会の運営をスムーズに行うためという実務的な理由が挙げられます。

全議員が参加して慣例になっている議会の運営方法を話し合い確認するのは煩雑ですし、議員活動に時間的な無駄も発生します。
反対に、個々人の意見の主張が重なり合って収集がつかなくなる場合もあります。

そこで、会派を結成してその代表同士で話し合うことになります。

会派を組むことで議会運営に参画できるというメリットもあります。

会派の代表で議会運営委員会を構成する議会規則になっている自治体では、
会派に所属しない議員は議会運営に参加できません。

議員の意見を聞かないということはありませんが、採決の方法などに意見を差しはさむことができなくなります。

また、府議会のように「代表質問」制度がある自治体では、会派を組まなければ代表質問の権利が得られません。

代表質問の「代表」は会派を代表しての意見であり、会派が無いので「代表」の質問ができないんですね。
代表質問は「会派」を代表しての質問なので、議員個人の権利として行う「一般質問」よりも行政側は重く受け止めてくれる場合が多く、
私も代表質問の際にはいつもより気合が入ると共に、重圧も大きく感じます。

もちろん、会派を組むデメリットが生じる場合もあります。

会派単位で意見をまとめないといけないので、自分の意見を押し殺さなければならない場合もあります。

議員個人の意見・主張を押し通すか、政策の実現を取るか悩ましいところでもあります。
都合の良い時だけ会派を組んで……なんてことをすると、議員同士でも行政部局側にも信義を疑われることになるのでご法度です。

ということで、「会派」は議会内で活動するグループのことでした。

※京都府議会の代表質問の権利は「交渉会派」の資格が必要になりますが、その話はまた後日。

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