コラム

2023.3.11

vol.6 座右の銘、経世済民

一灯照隅、萬灯照国と共に大切にしている言葉が「経世済民」です。

中国の古典が原典で、「世を経め(おさめ=治め)、民を済う(すくう=救う)」という意味です。
そして、時代が下って「経済」の語源となった言葉です。

2017年に日本青年会議所の「経世済民会議」という会議体で、
私は一年間、良い経済循環をもたらす取り組みに関する研究を行いました。

その時に、持続可能な社会を構築するには 公益資本主義を築かなければならないということを学びました。

日本には近江商人が美徳とした「三方よし」という言葉があります。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」という、売り手買い手二者間だけでなく社会的にも良い影響を及ぼす商売をしようという理念です。
現在はあまりに、個人よしに偏り過ぎてしまっているのではないでしょうか。

また、社会として持続した取り組みを行っていくためには、経済循環の中で成り立つ事業でないと長続きできません。
数名の方の善意だけで行っているボランティア活動や、給付にのみ依存している福祉事業では先々破綻してしまうことになります。
広く国民が過ごしやすい国を作るには、経済循環に組み込まれた施策で無理なく続けることが肝要であると考えています。

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